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蒼 天 賦

変わらぬ空の青さにも似て

胸の思いの届かぬ事よ

君が姿の消えないうちに

風よ伝えよ 私を

 

取るに足らない命だけれど

君のためにも 使うと決めた

ただ少しだけ この穏やかな

時間を留め置けるのなら

 

 

深さを増した 秋の日暮れの

柔らかな陽の光のような

かつての優しい笑顔を思う

 

そこにある時は それだけで

満たされていたけれど

恙無く年が過ぎるのを

疑わず いたけれど

 

私の目に見えないものが

刹那に全て奪い去る

 

あの日の澄んだ青空の下

戻れないこと 知っているのに

今も心は過去を求めて

遠く我が身を離れる

 

この美しい景色のように

全てが夢であればいいのに

君がどこにもいない世界が

夢であるならいいのに

 

 

空を焦がして落ちていく光

何もかも 眩むほど輝いて

訳なく涙が 知らず零れる

 

どこにいるのか それさえも

杳として知れぬまま

懐かしき影 宿るものも

何一つ残らぬまま

 

傍に共に居たはずなのに

あれから 一人 時が経つ

 

覚えているよ 遠い眼差し

覚えているよ 涼やかな声

この先 何かできるとすれば

君を忘れず 生きること

 

変わらぬ空の青さにも似て

胸の思いの届かぬ事よ

君が御魂の消えないように

風よ伝えよ 私を

 

< 作詞・作曲:花雲 >

この曲は『静森微音』に収録されています。

S I T E T O P

『花雲の音』 T O P