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深 淵 の 前 で

その身の深く根を下ろす

苦しみのうごめく度に 天は曇れる

 

ああ 地の上に倒れたる人の姿

手を差し伸べる者なく 目を留める者もなく

 

弥増さる闇の音 もがくほど強く響く

自己の裡に墜ちてゆき わずかばかり目を開けば

 

鎖のように 岩のように

牢のように 聳えて巣くう

見果てぬほど絶大な

そしてどこか懐かしいような

 

 

君は意識が薄れるままに その苦しみに凭れて休む

いつか自分が静かに溶けて

一つになるのを感じながら

 

永劫の淵へと 更に惹かれていくようだ

 

闇の中から探し当て 私は君の手を掴む

何も言わずに強く掴む

 

自分の意志で顔を上げ

立ち上がるのを待つばかり

 

< 作詞・作曲:花雲 >

この曲は『静森微音』に収録されています。

S I T E T O P

『花雲の音』 T O P