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天 音

天音 優しく聴こえる

天露 この窓を洗う

天音く常闇の中で

天音 この耳に響く

 

絶え間なく落ちるあの音は

人の憂いの涙音

 

目の前の小さな悲しみと

常世の国を包む悲劇

 

夜空を斬って飛び回るあの翼

大きな鉄の翼に怯えながら

 

目の前の小さな悲しみに

怒り 嘆いて 悔いて過ごす

 

 

半欠けの月が 空に貼りついている

あの星とあの星は

どれくらい離れているんだろう

 

見上げる私の前で

月は音もなく割れて 壊れる

視界からこぼれていく

幾つも幾つも 幾つもに分かれて

 

帰る故郷と 待つ人と そこへ続く道

忘れようとして まだ消えない

惨事の記憶が圧し通り

光がその上を 照らさなくなる日

 

天音 優しく聴こえる

天露 この窓を洗う

天音く常闇の中で

天音 この耳に響く

 

< 作詞・作曲:花雲 >

この曲は『騒音に沈む針』に収録されています。

S I T E T O P

『花雲の音』 T O P